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家庭の問題について

3.相続の問題

(3)遺産分割の手続き

【 事例 】

私と私の子、先妻さんの子の話し合いは、結局3者3様でまとまりません。相続税の申告期限も近づいてきますし、どうしたら良いのかやきもきするばかりです。どのような方法をとるのが良いでしょうか。

一般的には、遺産分割の協議は、1)当事者による話し合い、によるのが原則です。

それでまとまらない場合には、2)場合によっては、弁護士、税理士等の専門家を双方が依頼して、それらの専門家の知恵や交渉によって協議を成立させていく、という方法が有効な場合があります。と言いますのが、遺産分割協議というのは、親兄弟という親族同士が争いますので、どうしても感情的なものが表面に出てきやすい側面があります。そして、顔を合わせると、本題と関係ない、あの時あんたはお父さんからああしてもらった、こう言われたとかいう過去のエピソードが持ち出されたり、声の大きい者や強引な者が主導権を握って他の相続人が物を言いにくくなったりする場合もあります。また、更にやっかいなのは、相続人の背後にいる応援団(相続人の身内)が、あの人の言いなりになっていたら損するからもっと頑張れとか、あるいは、ものの本にはこう書いてあったからあんたはもっと取れるはずだとか、良かれ悪しかれ無責任なちゃちゃをいれる場合が多いのです。そうすると、相続人同士はそこそこで妥協して分割をまとめたいと思っていても、それができなくなり、泥沼の状態に陥ることがままあります。

このような状態になった時には、専門家という冷静な第三者を入れることによって、ひとつには、ヒートアップした当事者の頭を冷まして冷静な判断ができるようになります。ふたつには、専門家は、遺産分割につき知識と経験を有しているため、相手方や依頼者の主張のうち、是認しなければならないものや無理な主張で戦ったり引っ込めたりすべきものを見分けることができますので、常識に沿った遺産分割案を作って協議することが可能となります。このような効用があるため、弁護士等を依頼した結果、意外と早く解決する場合があります。

このような方法をとっても解決できない場合には、3)早めに 家庭裁判所に遺産分割の調停を申立てる必要があります。

調停申立そのものは誰でもできますが、遺産分割はいろいろな法的知識が必要な手続ですし、冷静な判断と適当な妥協が求められますので、弁護士に依頼するのが良いと思います。

調停手続は、1ヶ月に1回の割合位で開催され、2名の民間人の調停委員に対して、双方が別個に言い分を主張して(一方が入室している時は他方は別室で待機する形式)、双方の言い分を調整していき、妥協点としての調停案を探っていく、という手続です。通常、半年〜1年程度で結論(調停成立か不調で審判手続に移行するか、取下げるか)が出ますが、複雑なケースでは、1年以上かかる場合もなくはありません。

4)このような調停を続けても調停案が成立しない場合には、裁判所で判断が可能なケースであれば、審判手続に移行し、審判官(裁判官)が審判という形で結論を出します。

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