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民法;弁護士法違反の債権譲渡行為

時の判例2;ジュリスト・1427号・149頁

弁護士法違反の債権譲受け行為

<事例> 最高裁判例 H21年8月12日  
論点 債権管理又は回収の委託を受けた弁護士がその手段として本案訴訟の提起や保全命令の申立をするために当該債権を譲受ける行為の私法上の効力

1 当事者 
X 弁護士 Y 債務者 A 中国にある有限公司(債権者)
※XはAから債権の譲渡を受けた。
(注) 弁護士法28条(係争権利の譲受の禁止) 「弁護士は、係争権利を譲受けることができない」
2 請求内容
@ XがYの預金債権を仮差押したことに対し、Yが保全異議申立。
  保全異議審及び保全抗告審は、「Xによる債権の譲受けは同条に違反しており無効であるから、Xは本件債権を有していると言えず、被保全権利の疎明がない」として仮差押命令の申立を却下
3 判決内容
@に対し
・弁護士が債権の管理又は回収の委託を受けてその手段として本案訴訟の提起や保全命令の申立をするために当該債権を譲受ける行為は、(特段の事情がある場合の他は)仮にこれが弁護士法28条に違反するものであったとしても、直ちにその私法上の効力が否定されるものではない。
・→上告認容
4 結論
弁護士が債権管理、回収の手段として依頼者から債権の譲受けをして、保全命令の申立や本訴の提起をする行為は、特段の事情がない限り無効ではない。

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